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印画紙の問題だったのか。

イルフォWTでこのところごまかぶりばかりでて
まともなモノに仕上がらなかった。
何一つ。
前におすすめされていたFOMAの131。今日試してみた。
印画紙の問題だったのか。_d0268042_21595918.jpg


因みに、現像液は
亜硫酸ソーダ6g
ハイドロキノン3.6g
ブロムカり3g
苛性ソーダ2g
を1:1希釈。
最近はこの現像液で試行錯誤していました。
イルフォWTカビネを6枚程現像し、茶色が濃くなってきた頃の現像液。
この段階でWTを現像するとどんな露光時間でやっても
黒いカビが画面全体に散りばめられ散々な状況になります。
WTははじめの2,3枚しかまともに現像できない現像液です。
こんなにあっという間にダメになってしまうものかと思っていました。
印画紙の問題だったのか。_d0268042_220772.jpg


そんな現像液を捨てようとしたとき、今日入手したばかりのFOMAを試しに
現像してみることに。全く初めて焼く紙なので、短冊に切って
テストピースを焼いてみました。
あらフシギ・・・。
めっちゃリスっぽい!!
画像が崩れることもなく、カビも出ないし、シャドーとハイライトの感じも
いい感じ。
このテストピースでは20秒、40秒、60秒とブラケティングしました。
20秒のものは全体的に露光不足で薄茶色。
40秒ではシャドーはしっかり、ハイライトはいい具合に飛ぶギリギリ、色は少し緑がかった濃い茶色。
60秒は全体的に重厚な感で超軟調。色はかなり赤みがかっている。
現像液の劣化であんなになっていたんじゃなかったんだと、確信。
二枚ほど本焼きしてみました。
すっごく・・・・イイ(・∀・)!
そこで・・・落ち着いてみたら、初心を思い出した。
最初にWTでかなりいい感じに仕上がったときのこと。
現像液は今よりずっと濃い目でガッツリ露光して短い現像時間で
コンテで強い調子でなぞったような写真に出来上がった。
印画紙の問題だったのか。_d0268042_2204626.jpg


実際、意図的に濃くしたのではなく、希釈するのを忘れてバットへ移してしまい、
慌ててそのまま適当に水を足して、結局バットから溢れそうになるまで
水を入れても濃かったんだよな・・・
処方内容的には今回のとそう大差はない。
ってことはWTは薄い現像液でたらたら長時間現像させる紙ではないってことか。
押しの効かない紙なんですね。
FOMAを持ち出したのがかなり遅い時間だったので、露光時間などのコントロールを
試してみることができなかったけど、これはかなり面白そう。
WTに対しての扱いも、だいぶ確証を得られた感じ。
これからが本番ですね。
全て終わったあとの現像液。何もしないで少し静かに放置しておくと
液面から酸化された液が色の濃い筋のようになって現れる。
印画紙の問題だったのか。_d0268042_21594582.jpg


何度もいうが、WTでこの状況になったら本当に悲惨な写真になる。
この状態でFOMAはとてもいい質感に仕上がってくる。
まだまだ現像液としては使える状態。
やっぱリスに向く紙、向かない紙があるのね。。。

by haz29320 | 2012-07-22 22:05 | リスプリント